日本で博士卒が就職に不利な理由!アメリカと比較するとわかりやすい

研究室編
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こんにちは。博士ブログの はくし です

 

私は博士課程を修了し、特別研究員を利用してポスドクになり、その後化学系ベンチャー企業に就職しました

 

今回は、日本のポスドク問題や博士の就職難といった問題について日本とアメリカを比較しながら考察していきたいと思います

日本で博士卒が就職に不利な理由は?

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博士卒の就職率を見ていこう

平成30年度学校基本調査によると、博士卒の就職率は67.7%と学部卒(77.1%)や修士卒(78.5%)と比べ10%ほど低くなっていることがわかります

 

博士卒の非正規雇用の割合が高い理由は、博士号取得後から教授への道を歩むために助教やポスドクといった非正規雇用の職に就くことが多くなるためです

 

ではなぜ、学部や修士と比べると卒業するための難易度が極めて高い博士の修了者の就職率が低くなっているのでしょうか?

(学部や修士の学生は、授業で単位を取るだけで卒業できますが、博士は卒業するために規定数の論文を書く必要があります。最近は増えていますが、昔は3年で卒業できる博士の学生はほとんどいませんでした)

日本の教授はビジネスとはかけ離れた研究をしている

日本の大多数の教授はお金になる研究をほとんどしていません

(もちろんバリバリ企業と共同研究して、利益につながる研究をしておられる方もいます)

 

そういった教授の下で博士課程に進学した学生は、もちろんお金にならない研究の技術しか持ち合わせていません

 

だから企業からしても『訳の分からない研究を何年もやってきた人間なんてただの高給取りだ!』と考え、博士課程に進学した優秀な学生でさえ採用したくないと考えます

 

(それなら学部卒(大げさに言うと中卒)でさっさと雇ってしまい企業の中でビジネスのわかる研究者を育てればいいような気がしますが何でやらないんだろう?一般的に学部卒で研究開発職に就けることは稀です)

日本の教授がビジネスにつながる研究をしない理由

日本の教授がビジネスにつながる研究をしない理由は、研究室運営のための資金調達の方法に問題があります

 

日本の教授は、自らの研究室を運営するための資金の大部分を国に申請し、国が雇った審査員(これがビジネスを知らない日本の教授)による審査を経て、資金調達をしています

 

ビジネスを知らない人間が『合格』を出した教授に流れる資金が、ビジネスにつながる研究に使用されるはずがありません

 

教授はビジネスにつながる研究をしなくても、論文さえ書けば評価されるので、犠牲になるのはその研究室に所属している博士課程の学生です(修士課程までは、どんな研究をしていても就職の際にはあまり重要視されない)

 

しかし社会を知らない学生は、その研究に注力します

 

就職活動のための時間さえ与えられないくらいに…

アメリカで研究職につくには博士卒はほぼ必須

一方、アメリカでは博士号を取得していないと一人前の研究者としてはみなされません

 

実は日本とは大違いなのです

 

これは大学でビジネスにつながる(お金になる)研究をやっているからです

 

アメリカの大学の資金調達方法は日本とは違い、大部分は企業から資金融資をうけ、研究室を運営していきます

 

要するに企業から資金を調達し、そのお金を利用してその企業が儲かる技術を作り上げるという仕組みです

 

実際にアメリカの論文誌は、世の中への影響力やインパクトを重要視しています

 

アメリカの優秀な学生は博士号取得後に起業する

アメリカでは博士号取得後、パッとしない学生が企業に就職し普通の学生が教授の道を歩み優秀な学生は起業します

 

日本で博士号取得後に起業する人なんていますか?

 

その答えはNOだと思います

 

理由は簡単でお金にならない研究をさせられてきたからです

 

お金にならない研究で起業なんてできるわけがありません。経営は火の車です

 

このままでは日本の技術の進歩がどんどん遅れてしまい、今後よりグローバル化が進むと日本が取り残されてしまう可能性が高くなります

 

それではまた後程。

 

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